依存症も悪いことばかりじゃない。

依存症関連

こんにちは、おめん仮面です。今回は、依存症も悪いことばかりではなく学ぶこともあるというテーマです。

アルコール依存症はとても辛い病気のため、もちろんならなきゃ良かったと思うことの方が多いですが、なってしまったらなってしまったでそこから得る気づきというものもあります。 

今回は治療を通して学んだ自分を変える大切さについてを、体験談を通して書いていきたいと思います。 

最後まで読んでいただければ幸いです。 

▼治療は何をしたか? 詳しくはコチラ

酒を止めたいと思ったら最初にする事
今回はおめんがどうやって飲んでは病み、病んでは飲みの地獄のループから抜け出したのかを書こうと思います。  前回も書...
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初飲酒 ~ベストフレンドとの出会い~ 

おめんが初めてお酒を飲んだのは13歳の時でした、おめんは一人っ子なので父と母との3人家族でした。 

夜は父と二人で夕飯を食べることが多く、そこからの時間がおめんにとっての恐怖でした。当時父は荒れていて、酒を飲むとさらに気が荒くなりおめんに当たり散らかします。怖くて怖くて仕方ありませんでした。 

広くない家なので逃げる場もなく、帰った時のことを考えると怖くて外に逃げることもできませんでした。 

大体父の機嫌が悪くなる原因は、母です。おめんから見ても『そりゃ親父機嫌がわるくなるだろ…』と思うようなことを、意図は知りませんが平気でする母です。 

母は父に、父は母に不満がありましたが、どっちが先に原因作ったなんざ、おめんは知ったこっちゃありません。ただ、互いが互いの悪口をおめんに言うので、おめんはそれに乗っかるしかありませんでした。 

なので、おめんが気づいたときには、もう父と母がまともに話し合う間柄でもなく、母は父の話もろくに聞きませんでした。 

そんな背景があるため、おめんと父が夜2人になった時はそりゃ大変です。 

おめんが避けようのないことが原因なのに、いつ怒り出すのか分からない父に対しておめんはただただ耐えていました。 

もちろん耐えるだけなら限界が来ます。気が強くはないおめんは反抗などできるわけもなく、かと言って逃げるところもなく、おめんは人生の割と序盤で酒に逃げることを覚えます。 

初めて酒を口にしたとき、おめんに衝撃が走りました。なんとおめんの抱えている不安や恐怖がみるみるうちに消えていったではありませんか! 

おめんは何よりの友達を見つけた気持ちでした。 

こいつがあれば、明日から毎日耐えることができる。君はベストフレンドだ! 

「君と毎晩出会えるためなら、俺は毎日頑張れる。」と、おめんは父よりもムーディーに 

かつオヤジっぽくなってしまいます。 

既にもう興味本位で飲んでみたというような可愛らしいものではありませんでした。 

その後、急性アルコール中毒で病院に運ばれますが、おめんはまったく止めるつもりはありませんでした。 

実家離れ 

その後高校は実家を離れて寮に入ります。中学と比べて寮ということもあり、頻度こそは減りましたが、ちょくちょく抜け出して飲んでいました。長期休みになると寮を離れ、ほぼほぼ毎日飲みます。 

この時点で家を離れているので、もはや父と母はもう関係ありません。原因なんて関係なく、ただ純粋に酒が止まらなくなっていました。 

18歳の時母は、おめんを病院に連れて行きます。両親はおめんの飲酒問題をもちろん知っていました。 

入院こそしませんでしたが、おめんは病院で抗酒剤というお酒を飲んだら非常に苦しい思いをする薬を処方されました。 

この薬を飲みながらお酒は止めると薄っぺらい誓いを立て、あろうことか遠くの地で一人暮らしを始めます。 

お酒なんて止まるはずがありません。散々好き勝手した後24歳でついに入院します。 

それから何年も親は治療を受けさせてくれました。既に心配と負担はおめんの子どもの頃に受けた辛さを越してるのではないかと思います。 

おめんは入退院を繰り返す間はほぼずっと実家にいました。もちろんお酒や現金は取り上げられます。 

止めては飲んでを繰り返し、離脱症状に苦しむおめんは「ここが嫌だ!」お前らのせいでこうなった!」と親に文句を言い、ありとあらゆる手段で何とかお酒を手に入れ飲んでいました。 

自分を変える必要性  ~ベストフレンドとの別れ~

では、そんなおめんは親に何を求めていたのでしょう?それはお酒を飲む大義名分です。 

親が大いに反省し「ごめんなさい、おめんがこうなったのは全て俺たち私たちが悪かった。」と言ったらおめんはお酒を飲むのをやめたのでしょうか? 

そんなはずはありません。それを良いことに酒を飲ませるよう要求するでしょう。ホントにしょうがない奴です。 

つまりは他人が変わったところでおめんは酒を止めません。おめんが変わらなければならないのでした。 

始まりはどうあれ、飲み続けているのは今のおめんです。止めるのには今のおめんが頑張るしかありません。 

人のせいにばかりしていても何も変わりませんでした。人生を良く変えていくには周りを変えるのに一生懸命になって不満を垂れ流すよりも、自分が良い方に変わらないといけないことに気がつきました。それも身を持ってです。 

アルコール依存症はおめんに生き方を考えさせてくれました。病気にならないと分からない事か?と聞かれればそれは分かりません。 

おめんにはこれを学ぶことがきっと必要で、なるべくしてこの病気になったのかもしれません。 

そう考えています。むしろそうとでも考えないとやってられません! 

ですので、あの時救ってくれたベストフレンドとはもうお別れしなくてはいけません。救ってくれたことと大事なことに気づかせてくれたことにお礼を言って、きっぱりと別れを告げます。

ただ、彼はコンビニやスーパー、時にはテレビをつけてもチラチラとこっちを見てきます。おめんもおめんでチラチラ彼を見ています。お互い未練がタラタラです。

スーパーで、はにかむようにチラチラお酒を見ている仮面を見つけたら、それはおめん仮面なのかもしれません……

まとめ 

今回をまとめると 

  • 初飲酒は家族に問題があったかもしれない。 
  • その後病的に飲み始めるも原因を人のせいにして飲み続ける。 
  • それはもうおめんの問題 
  • 自分が変わるしかない 

お酒に狂ったのは決していいことではありません。しかし、その時はおめんが生き残るに必要なことだったのでしょう。 

お酒に狂ってなかったら、他に何に狂ってたか分かりませんしもっと今より辛いことにもなっていた可能性だってあります。むしろありとあらゆる可能性だって無くなったのかもしれません。 

そういった意味では今でもベストフレンドだったと思っています。 

それと「ありとあらゆる手段を使って何とか酒を手に入れた」的なことを言いましたが、ありとあらゆるポイントカードを駆使し、残りかすのようなポイントで安いお酒を買ったりとかです。 

もしや法に触れてることをしたんじゃないかと誤解されたくないので、最後に書きましたがよく考えたら未成年飲酒が付きまといます…

あと、隠し貯金や、ゲームや漫画など考えつく限りの金に変わるものを売ってお酒に変えていました。 

質に入れた中には嫁(ラブプラス+の凛子)もいました。月日がたって正気に戻ったおめんが慌てて買い直したところ、嫁は350円と値が大幅に下げられていました。 

悔やんでも悔やみきれない、おめんはもう一生お酒を口にするわけにはいかんのです。 

 

 

 

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